最新情報から健康・しつけ対策まで−ペットお役立ち情報

  かわいいワンちゃんと快適に暮らすには、しつけが不可欠。このシリーズでは上手なしつけの仕方をご紹介していきます。

 
 
Q.外出すると鳴くので困っています。 

出かける準備をしていて、私の姿が見えているうちはまだ鳴きません。
鍵を閉めて外に出て、姿が見えなくなると鳴き始めます。帰ってみるとウンチをしているので鳴いていたのが分かります。

対策として、出かける時も帰ってきた時も無視をしています。また、「鍵を閉めて出かける振りをして何分かしたら戻る」といった練習を少しずつ、時間を長くして実行していますがうまく行きません。

 

 【回答】

 基本的に飼い主さんが外出するときに鳴いたり、ものを壊したりするといった
 行動は、分離不安の可能性があります。

 ■分離不安って?

 分離不安とは、ワンちゃんが飼い主さんと離れることによって、
 精神的に不安定な状態になり、さまざまな問題行動を起こしてしまうことを
 いいます。

 このような分離不安がみられるワンちゃんは、
 留守番中に問題行動を起こすだけでなく、
 普段の生活のなかでも、飼い主さんと離れて過ごすことが苦手である場合が
 多くみられます。


 例えば・・・
 普段から飼い主さんの後を追ったり、
 飼い主さんがトイレに入ったら、ドアの前でずっと待っていたり、
 別のお部屋でひとりで遊んでいられなかったり…。

 かなり飼い主さんにかわいがられ、大切にされ、
 あまりひとりになる時間もなく過ごしてきたワンちゃんの場合、
 この分離不安になりやすい傾向にあります。

 「鍵を閉めて出かける振りをして何分かしたら戻る」といった練習を
 始められているということ。なかなか結果が出ないと
 「これでいいのだろうか?」と不安になられると思いますが、
 基本的にそういった練習は、ワンちゃんをお留守番に慣れさせるためにも
 いいことですし、外出時や帰宅時に騒いだり興奮したりさせないのも
 ワンちゃんへの接し方としてはよいことです。

 ただ、あまり効果を急いては、ワンちゃんも飼い主さんも
 ヘトヘトになってしまいますので、あくまでもあせらずゆっくりと。

 ■その他のアドバイス

 1.普段の生活でのワンちゃんへの接し方をもう一度見直してみる。

 2.「お留守番=楽しい」とワンちゃんが思ってくれるようにする。
 
   まず、飼い主さんが外出する時だけではなく、普段から飼い主さんが
   見えないところでもワンちゃんがリラックスして過ごすことができる
   ように練習します。

   
   ワンちゃんの大好物を用意して、
   それをタオルかなにかでくるんでワンちゃんに与えてみます。
   その「おもちゃ」に夢中になっている間に飼い主さんは
   ワンちゃんの見えないところに移動します。

   
   そうやって、ワンちゃんが「ひとりになる時間」を意識して
   徐々に作っていきます。

   
   「夢中になって遊んでくれるおもちゃ」がなにかよくわからない!
   とおっしゃる飼い主さんも時折いらっしゃいますが、
   ワンちゃんのためのおもちゃを工夫して作ってあげるのも
   飼い主さんの大事な役目のひとつです。

   
   そうやって練習していく「ひとりになる時間」の延長線上に、
   「お留守番」があります。
   このときに自分の好きなものがもらえると学習してくれれば、
   おのずと「お留守番=楽しい」という図式が出来上ってくるかと
   思います。

  ※問題行動というのは、それまでの生活のなかで少しずつ形成されて
  きたものが大半です。つまり、すでにワンちゃんのなかで習慣化され
  てしまっているのです。それを解決していくには、その形成過程を
  一度じっくりと見つめ直し、ワンちゃんと飼い主さんが一緒になって
  根気よく改善策を進めていかなければいけません。
  「愛情」のほかに「時間」と「根気」が必須です。

  場合によっては獣医師さんや専門家のカウンセラーの方などに
  相談してみる、というのもひとつの有効な方法です。

                                      (2008.02.14.)