第3回ペットジャパン探険隊が行く
 今回は、新聞のひとつの小さな記事から始まった探検!
新聞コラムに載っていたペットに夢中なエグゼクティブを訪ねる!
 

■ヒューマン・アニマル・ボンドは、どうも新しい科学、新しい学問、らしい

 「ヒューマン・アニマル・ボンド」=Human Animal Bond(略してHAB)は、<人と動物の絆>。人と動物が生きもの同士としてふれあうことで起こる相互作用、さらに、そのふれあいの中で生まれる心理や生理を研究し、その成果を人と動物両者の暮らしの質を高めるため、また、人と動物両者のための教育、福祉、医療、さらに自然環境の保全に活かしていこうという新しい科学だという。

 人と動物とのふれあい(相互作用)に関するこの新しい科学が生まれたのはわずか30年前だが、これまでに、数々の事実が解明され、人間の、自然をよりよい方向に向かわせるために応用されてきているという。

 と、少々大上段になってしまったが、簡単にいうと、

 人は自然の一部。動物も植物も自然の一部だよね。人類が誕生してから、人間と動物とは切っても切れない関係<絆>で結ばれてきていて、人間と動物との相互作用で、実は、人も動物も豊かに幸せに生きていけるんだよ、ということを科学的に研究して、その成果を具体的に応用して実践していこうというのが、「ヒューマン・アニマル・ボンド」の考え方だ。

 

■最近注目されている、この科学の応用例は<ペットセラピー>

 米国では、すでに、入院していた高齢者が退院後犬や猫と暮らすことで生存率が高まったり、病気が発生するリスクが小さくなったり、寝たきりの人々が離床する傾向が強いといった結果が発表されているとか。

 動物の世話をすることが、ボケの予防、孤独感や抑うつ状態を和らげる、動物を介在させた医療で、リハビリテーションや病気治療の効果が促進される、など、さまざま例も報告されている。

 「ヒューマン・アニマル・ボンド」という科学の、今のところもっとも注目されている応用例としては、動物に心身ともに癒される、いわゆる<ペットセラピー>効果があげられる。

 いじめ、暴力、家庭内暴力、動物虐待といった問題にしても、「動物が虐待と人間間の暴力」には、密接な因果関係があることは科学的に証明されています。だからこそ、子ども達には、正しい動物とのふれあい方、つきあい方を教育しなければならないんです」と加藤さん。

 

■名前は学会だが、学者の会ではなく、一般市民のソサエティー>

 「日本ヒューマン・アニマル・ボンド学会」は、学会というという名前が付いてはいるが英語名はJapanese Human Animal Bond Society(日本HAB学会)。

 「もともと<学会>の意味は学ぶ、考える集まりのこと。つまり、普通の社会そのもの。中学生から一般市民まで、誰でもが入れるソサエティとして、広い意味での教育、福祉、医療、環境問題に関心を寄せている方々、中学生以上の学生のみなさんに広く呼びかけています」。

日本HAB学会が推進する事業は
・年次大会を開催し、研究成果を発表し討議する場とする
・動物介在活動や動物介在治療法に関する優秀な研究や活動に対する助成、および表彰を行う
・フォーラム、シンポジウム、セミナーなどを開催
・HABの科学の導入のために、国内外の関連学会、団体などと協調、協力していく
・会報、機関紙を発行するなど

 会の運営は寄付金をもって行われ、会員になって毎年下記の金額の寄付をもって会費に当てる。
正会員 1口3000円 学生会員 1口1000円 ほか
詳しくは日本HAB学会事務局 TEL&FAX 03-5420-6624
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(2001.05.02)