| ■旧交を深めた恩師、ある日、ペットの話で盛り上がり
クリスちゃんが堀家にやってきたころ、旧交を深めていた大学時代の恩師、民法学者・椿寿夫氏と、飼い始めた犬の話をしたのがきっかけで、椿氏も大の犬好きということを知り、以来、椿氏と愛犬談義に花を咲かせるようになった。ペット関連の法律についての書籍を出版する話も持ち上がった。
「長いつきあいでしたが、犬の話なんてしたことがなかったから。椿先生が犬好きとは、そのときまでまったく知らなかったんですよ」。
実際に出版するまで時間はかかったが、恩師の椿氏、堀さん、そして、愛猫家の吉田眞澄氏と共著で、97年春に『ペットの法律全書』有斐閣選書を出版することとなった。犬を飼ったことから、ペットに関わるネットワークが広がった。ペットと共生できる社会づくりにも興味を持ち始めた。
ホテルに泊まるときは、ペットがOKかどうかを前もって電話で確認するようにもなった、「サービスをする側の考え方を変えるためには、一人一人の具体的な行動が重要ですよ。ペットと一緒に暮らすこと、出かけることがもっと自然な社会になるといいですよね」
そして、知人の紹介で、(社)日本動物病院福祉協会の加藤元氏と出会い、<ヒューマン・アニマル・ボンド>という考え方に賛同し、昨年10月24日、「日本ヒューマン・アニマル・ボンド学会」を設立、その発起人になったという。
〜学会と、難しそうな名称だ。渡された資料に目を通すと、なにやら「人間と動物の相互作用を」科学する会だというふうに書いてある。発起人には、哲学家・作家の梅原猛氏、建築家の黒川紀章さんほか医学者、脳科学者、霊長類学者、心理学者、芸術家、福祉学者、精神医学者、教育学者、法学者、獣医学者とそうそうたるメンバーが並んでいる。
ウーン。科学する? いったい、この学会は何をしようというのか。
さっそく、「日本ヒューマン・アニマル・ボンド学会」の加藤元会長を訪ねることにした。 |