
引っ張り癖を直すには

飼い主さんの横にワンちゃんがぴたりとついて優雅にお散歩…というのが飼い主さんたちの理想ですが、現実はけっこう引っ張り癖のあるワンちゃんが多いようです。しかし、特に大型のワンちゃんにひっぱられると、大きな事故につながりかねません。引っ張り癖はできるだけ早く改善するように心掛けましょう。

犬種によって異なりますが、基本的に中、大型のワンちゃんにはかなりの運動量が必要となります。ただ歩くだけの散歩だけではワンちゃんが満足しないことも。「もっと運動したい!」という思いから、走ろうとして飼い主さんをぐいぐい引っ張る形になっていることがあります。
【対処法】
たまにはドッグランなどで、ワンちゃんを思いきり走らせたり、ボールなどを使った知的な遊びを取り入れたりして、たっぷり運動する機会をつくってみましょう。

散歩が飼い主さんペースではなく、ワンちゃんのペースになっていませんか?ワンちゃんが行きたいところへ、進みたいスピードで動くことを飼い主さんが 許してしまうと、ワンちゃんは自分の方が立場が上だと思い、どんどん自分ペースで進んでしまいます。普段でも、なにか気に入らないことがあると、飼い主さんにうなったり、飼い主さんの指示に従わないようなら、主従関係をもう一度見直す必要があります。
【対処法】
まずは日常生活の中で、ワンちゃんとの主従関係を築き上げる必要があります。さらに、散歩中引っ張ってどんどん進もうとしたら、そこでいったん散歩を打ち切ってください。「リードを引っ張ると散歩に行けない」とワンちゃんが学習するまで根気よく続けることが大切です。

特に昔、狩猟犬として繁殖された犬種には、動くものをみると追いかけようとする本能が色濃く残っています。猫や鳥など、動くものを見つけて追いかけようとし、結果的に飼い主さんをぐいぐい引っ張っているのかもしれません。
【対処法】
本能的なものを直すのにはかなりの時間が必要です。ただ、これも原因2と同じように、ワンちゃんとの主従関係がきちんとしていれば、ある程度改善できます。
さらに、ワンちゃんが動くものを見て追いかけそうになったら「スワレ」の指示を出して落ち着かせてみましょう。それでもいうことを聞かないようなら散歩を中断するくらいの厳しい態度もときには必要です。

これは特異なケースですが、稀に強迫神経症の可能性も考えられます。遺伝的に神経症になりやすいワンちゃんもいますが、幼い頃の過ごし方に問題があったり、ストレスを感じる環境に長期間放置されていたり、極度の不安状態を経験したワンちゃんなどに発症しやすいとされています。
《対策》
遺伝や幼い頃の性格形成に問題があるような場合は、飼い主さんだけで解決することは難しいので、はやめに専門家に相談したほうがいいでしょう。単純にストレスの原因を突き止め、それを取り除いてあげることで治るケースもあります。
◎要チェック◎
常同行動には他にも下記のような行動があります。
・空気をかもうとする
・光や影を追いかける
・尻尾をかもうとしてぐるぐる回る