ふだん獣医師さんは犬や猫の飼い主さんに、塩分の取りすぎは注意するように指導していると思います。これは、人間のおいしいと思う塩味を犬や猫に与えると、塩分が多すぎて、腎臓に負担をかけるからです。
腎臓の働きは、大きくは、
●身体の中にある過剰に取られたり、害のある物質を尿として外に出す働き
●水分量の調節
●赤血球を作るホルモンやカルシウムを調整する機能
があります。特に尿として外に出す作用は大事で、腎臓が悪くなると、身体の中に害のある物質が溜まってしまうということになります。
こうなると中毒状態を起こし、死ににいたってしまいます。
腎臓の働きが悪くなる原因としては、
●高齢により腎臓の働きが急激に低下する
●腎炎などの病気で、腎臓の働きが低下する
●交通事故などで腎臓や組織が破壊されて機能が低下する
などがあります。
人間の場合、腎臓が悪くなると軽症の場合は、投薬と塩分を中心とした食事制限、重症になると人工透析をすることになり、より重症になると移植を行っています。
犬猫の場合は、軽症は同じですが、重症になると腹膜透析という方法で透析をしますが、人間と違っておとなしくできないので、麻酔をかけるなどのリスクがかかってしまいます。
人工透析は、動かず5時間以上かかるのでですから犬や猫に適応することは、可能性は今のところないと言われています。
ですから重症になると、投薬と食餌制限と対処療法をするしかないのが現状です。
手術の技術面においては、人間の腎臓移植をするために犬や猫で実験した上で行われているので、日本でもこれまで研究を続けている獣医師たちが、実際に移植するのは可能な状態ではあります。 |