-神奈川-
「犬吉猫吉」2002.7月号掲載
ペットを失った悲しみを癒すために
「ペットロス110番」
ペットの死は悲しいもの

 最近「ペットロス」という言葉を聞く機会が多くなってきています。これは、単にペットを亡くして悲しむ行為だけでなく、ペットの喪失体験の総称、そしてペットとの別れに伴う心理過程の総称を指す言葉なのです。
 ですから、ペットを飼う以上、ペットロスは誰にでも訪れることで、それだけ身近な問題といえるでしょう。
 ペットを亡くしたときの悲しみは、個人差が大きいといわれています。多くの人はペットの死後半月から1カ月ほどで立ち直るものですが、人によっては2〜3カ月以上かかってしまうこともあります。中には、いつまでも悲しみから抜け出せない人もいて、このような場合は適切なケアが必要です。
 そんなときに相談できるのが、『マインドセラピーセンター百合丘』で行っている「ペットロス110番」。月〜土曜日の12時〜19時に、有料で電話相談を受け付けています。相談は予約制なので、まずは電話をして、相談日時を予約しましょう。希望者には面接相談も行っています。


獣医学から心理学の道へ

 『マインドセラピーセンター百合丘』を主宰するのは、サイコセラピストの吉田千史先生。日本で最初のペットロスのグリーフ(悲嘆)セラピストとして活躍する毎日ですが、もともとは獣医学を学んでいたのだそうです。
 「動物が好きだったので獣医学を選んだのですが、勉強しはじめてみると、精神面を考える機会がなくなってしまいました。それで、人間の心や魂の問題をやりたくなったのです」と吉田先生。
 その後、ペットロスがきっかけで落ち込む人々を見るようになり、本格的にこの分野でカウンセリングを開始。1996年に「ペットロス110番」を開設しました。当初は、電話が殺到したそうです。それまでどれほどたくさんの人が、ペットを失ったことで悲しみ、苦しんでいたかがわかるというものです。
 「でも、ペットの死を乗り越えると、自分自身も成長することができます。ペットの死を通して、自分の死と生を考える、これこそがまさにペットロスの本質なのです」
 誰もが経験するペットとの別れ。だからこそ、ペットロスについて正しい知識を持ち、いつか訪れる別れに備えたいものです。そして、もし深い悲しみから抜け出せなくなってしまったら、「ペットロス110番」へ相談をしてみましょう。

4月20日に調布市文化会館で行われたリン・MCグループ主催「カルチャーのフューネラルクラブ」の講演会で「アニマルセラピーとペットロス」について語る吉田先生。
リン・MCグループHP
http://www.lin-mc.gr.jp


ペットロスの予防法
1)ペットは自分より先に死ぬものだと自覚する
2)ペットに依存しすぎないようにする
3)ペット仲間を作り、互いに体験を共有する
4)ペットロスの正しい知識を持つ

ペットロスの対処法
1)悲しみを押し殺さずに、素直に表に出す
2)ペットの写真を整理したりして、無理がない程度の作業をする
3)話を聞いてくれる人に、自分の思いを話す
4)周囲の無理解や偏見を気にかけない
PLOFILE

吉田千史(よしだ・ちふみ)先生



1953年生まれ。麻布獣医科大学卒業後、駒澤大学大学院心理学専攻博士課程満期修了。臨床心理士。獣医師。マインドセラピーセンター百合丘所長。日本初のペットロスのグリーフ(悲嘆)セラピストとしてペットを失った人々のカウンセリング、心理療法に従事。日本ペットロス協会主宰、伴侶動物との別れを癒す会顧問。

マインドセラピーセンター百合丘
神奈川県川崎市麻生区東百合丘1-1-31
TEL/044-966-0445
FAX/044-966-7807
受付時間/月〜土12:00〜19:00(要予約、相談は有料)
日本ペットロス協会
http://www5d.biglobe.ne.jp/~petloss/
吉田先生は『日本ペットロス協会』も主宰しています。ここでは「ペットロス・パラ(準)カウンセラー養成講座」を開催しています。

ペットロス・パラ
(準)カウンセラー養成講座

現在10月生を募集中です。 これは、ペットロスのパラ(準)カウンセラーとして必要な知識と技能の学習を目的とする講座です。
●定員 少数名
●期間 2002年10月12日〜2003年3月22日までの隔週に1回(月に2回、午後1時30分〜4時)の6カ月間、全12回。曜日は土曜日を原則に参加者とともに決定していく。
詳細は 『マインドセラピーセンター百合丘』 TEL.044-966-0445までお問い合わせを。
吉田先生監修の本
天国へ旅立ったペットへあてた手紙の数々。ペットロスに悲しんでいる人にも贈りたい本です。

『天国にいるペットへの手紙 第1集〜愛犬たちへ』 本体1300円+税 アスペクト
『天国にいるペットへの手紙 第2集 〜愛猫/小鳥・小動物たちへ』 本体1300円+税 アスペクト
(「犬吉猫吉」2002.7月号)
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