谷中霊園を出てブラブラと坂道を上っていると、モダンな建物を発見。ここは日本の近代彫刻の父・朝倉文夫のアトリエと住居がそのまま美術館として公開された「朝倉彫塑館」だ。
まずは猫の彫刻作品が集められている「蘭の間」へ。大の猫好きだったという朝倉は、約20匹もの猫を飼っていて、新人の弟子が猫係として世話をしていたのだとか。お気に入りの猫は、狛犬のようにいつも両隣に座っていたそうだ。依頼主から注文を受けて創る一般の作品とは違い、自分の好きなように創った猫の作品にはアーティストとしてのこだわりと猫への愛情が伝わってくる気がする。
朝倉自身が設計したという建物自体もすばらしいの一言! 昭和初期の西洋建築と数奇屋風の造りが、「朝倉流」に折衷されている。彫刻に関する空間は西洋風、住居部分は和風で、どちらも見学が可能。
猫は自由気ままな存在。芸術家もまた同じ。朝倉はきっとそこに共通するものを感じ、惹かれたのだろうな、と思いつつ美術館を後にした。 |

DATA
台東区谷中7-18-10
TEL/03-3821-4549
開館時間/9:30〜16:30
休館日/月・金(祝日と重なる場合は翌日)、年末年始、特別整理期間
入館料/一般400円(300円)、小中学生150円(100円) ※( )内は20人以上の団体料金
交通/JR日暮里駅より徒歩3分 |