-東京-
「猫吉犬吉」2002.1月号掲載
夜中の病気も安心。自宅まできてくれる動物救急車
「動物救急 アニマル・ドクター・カー」
夜中でも自宅まで往診
動物の治療ができる救急車

 夜中。ペットのようすがおかしい。かかりつけの動物病院に電話しても留守……そんなときに、強い味方になってくれる動物救急医療サービスが、東京・杉並区に誕生しました。その名も「動物救急・アニマル・ドクター」。
 このサービスを始めた発起人は、杉並区で30年近く動物病院を開業し、“ぽっぽ先生”の愛称で知られている塩田眞先生。
 救急サービス時間は、夜の8時から午前3時まで。電話をかければ、杉並を中心とする4区4市(順次拡大中)であれば、「動物救急アニマル・ドクター・カー」が出動して、往診・治療してくれます。
 「見ためは普通のバンですが、中には〈小さな動物病院〉程度の設備を完備しています。病気になったペットをできるだけ早く〈小さな動物病院〉に運びたい、というコンセプトで始めました」と塩田先生。
 車内には、心電図や血液検査機はもちろん、緊急時に使用する麻酔器、血圧計、カウンターショックなど最新の医療機器がそろっています。緊急時には、車内で手術もできる設備を整えています。
 今は、日曜の夜には対応できない、という状況ですが、来年4月からは、365日対応する予定で、しくみづくりを進めているそうです。
 近隣の動物病院との提携も進めていて、現時点で(11月10日)20病院と提携しています。動物病院と提携することで、患者のこれまでの病歴などが、より早く確実にわかり治療が可能になります。



バンを改造したアニマル・ドクター・カーの中は、検査器具、診療器具がコンパクトに整理整頓・収納されている。中央の診察台は組み立て式で緊急の場合には手術台になる
手などを洗えるように、水道と流し台も完備。すべて塩田先生の手作りだ。コンピュータも直結されていて、メールでのやりとりや、カルテ記入などの作業に使う 救急車の中は最新医療設備がずらり
〈移動する小さな動物病院〉

 “アニマル・ドクター・カー”の中は、塩田先生の長年の経験とノウハウが活かされた造りになっています。
 カウンターショック、酸素テント酸素ボンベ、心電計、麻酔器、手術台、ストレッチャーなどの救急処置用の医療機器から、聴診器やカテーテル、血液検査機器、診察台、注射器、医薬品など治療のための機材、さらに、機器保冷器、冷蔵庫までが空間の無駄なく、コンパクトに配置されています。
 棚や医療機器の収納スペース、流し台などのほとんどが手作り。塩田先生が自らかなづちとのこぎりを握って作った力作です。
 「実際に使用する人間の使い勝手を重視したので、自分で作るのが一番と思ってね」。
 狭いながらも、緊急時には、手術ができるようにも設計されています。
血液検査、生化学検査、顕微鏡検査も車内でできる
電話を受けるのは獣医師
まず、状態を詳しく説明すること

 犬や猫の状態(犬、猫のみの診療です)がおかしいと思ったら、まず、かかりつけの動物病院に連絡しましょう。
 かかりつけの動物病院が不在の場合には、問い合わせのTEL03-5346-7338に電話をしてください。
 電話を受けるのは獣医師で、ペットの状態について質問をするので、できるだけ詳しく、正確に説明しましょう。
 かかりつけの動物病院などについても尋ねるので、正確に答えることが大切です。
 こうして、そのときのペットの状況を把握したうえで、アニマル・ドクター・カーに連絡し、カーナビで場所を確認して、依頼先に直行して治療を行います。
 治療費の支払いはその場で、が原則です。
 また、提携病院の飼い主さんの場合は、治療内容などを提携病院にファクスし、緊密に連絡をとりあって治療を進めていくそうです。

〈港区・江東区もサービス開始。サービスエリアは順次拡大中〉
(「猫吉犬吉」2002.1月号)
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