------------------------------------------------
キヨちゃん/1958年生まれ。東京都在住のアマチュアねこ写 真家。散歩とカメラとお酒をこよなく愛するサラリーマン。二児の父親でもある。街のねこたちを撮り歩くようになってかれこれ2年。ホームページでもその写 真を公開している。
http://www.ne.jp/asahi/hobbies/kiyochan/
------------------------------------------------
(「猫吉犬吉」2002.1月号)

ねこたちの冬

 四季折々に街のねこたちを撮り歩いていると、季節ごとの行動パターンが見えてくる。
 冬のねこは探すのが大変だと思われるだろうが、晴れた日などに日当たりの良い屋根やひさしの上を見やれば、たいてい、まったりとしていて案外簡単に見つかったりする。それと、たっぷりと敷き詰められた枯葉は心地よいベッドになるのだ。
 ある日、久しぶりに東京に大雪が降った。街に住むねこたちにとって、降り積もった雪は珍しいに違いない。
 こんな時にねこたちはどうしているのか。ふと興味を覚えて、いつも行く公園のねこたちに会いに行った。
 人の影もまばらな早朝の公園には、ねこの通り道に点々と小さな足跡があった。足跡をたどると、公園のねこハウス、ベンチの下、ひさしの上などに常連さんがいるわいるわ。
 こちらの姿を見つけると人慣れしている1匹のねこが挨拶にやってきた。降り積もってから一夜が過ぎ、表面 の凍った雪は感触こそ固いが、ねこが足を乗せると時々ズブリと沈み込み、歩くのに難儀そうだ。
 途中で匂いをかいだりして雪に興味はあるのだが、少し歩くとたちまち手足が冷たくなってくるのだろう。これはたまらないとばかりに、雪と土にまみれたドロドロの足でやってきて、膝に乗せてくれとおねだりをされた。
 まあ、行きがかり上やむなしと、しばしだっこ。
 私の服にはしっかりと泥の足跡がついたが、そんなことにはお構いなく、いつまでも離れないねこであった。



ううっ、ぶるっ、やっぱりさむいな
今日は小春日和? あったかくなるにゃん
 

よいっしょ、ふうっ、足の裏が冷たいっ。
ニンゲンのみなさん、道をつくってくれてアリガト
 
これじゃ、おでかけできないわね。
あなた、どうする? ん?

ねこのための道。雪のなか、
歩くしかないからね

うわっ、もー ヤダッ!
おしりが冷たくなっちゃった

ここは安全地帯。ボクの特等席なんだよ

待ち人、来たらず。
どうしてたまちゃん、今日はこないの?

× × × × × × × × × × × × × × × × × × ×