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三浦照美(みうら てるみ)/1957年沖縄生まれ。1980年麻布大学(旧麻布獣医科大学)卒業。現在、三浦動物病院院長。天秤座のAB型。家族は妻、子ども2人(高2男・中3女)、猫2匹(アメショーと体に障害のある日本猫)。診察のモットーは「ペット(動物)にやさしく、飼い主(人)に厳しく!」
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第3回
いよいよ寒くなってきましたね。
今回は 冬の健康対策についてお話ししましょう。

 ペットにとって寒さというストレスは、体調をくずしたり、さまざまな病気の原因になります。
 人のインフルエンザが冬に大流行するのも、寒さというストレスが大きく関係しています。
 人間と同じように、ペットが、寒い冬を健康に過ごすためには、暖かい環境を作ることがとても大切なんですね。


Dog
 高齢犬に寒さは大敵
 室内犬は留守番の時、散歩の時に注意
 「犬は寒さに強い」といわれていますが、屋外で飼われている比較的寒さに強い犬でも、高齢になると寒さに対する抵抗力がなくなってきます。
 年々寒さに弱くなっていくので、年を重ねた犬には、敷物を厚く敷いてあげたり、寒い風を防ぐ風対策を施したりして気をつけてあげてください。
 一方、室内で、人と同じ環境で暮らしている犬には、冬という季節感がなくなってきているようで、室内犬の多くが、本来は冬に備えて冬毛が出てくるような犬でも、冬毛に変わらなくなっています。
 暖かい環境で飼われていることは、犬の体にとってとてもよいことなのですが、反面 、寒さにはとても弱くなってしまいます。人の目の届かない留守番時や、散歩などで寒い戸外に出かけるときは、体が冷えないように十分注意しましょう。
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Cat
 寒がりな短毛種の猫たち
  感染症にかかりやすいので予防接種を

 猫は寒さに強い長毛種(ペルシャ、チンチラ、ヒマラヤン等)と、苦手な短毛種(日本猫、アメリカン・ショートヘアー、アビシニアンなど)がいます。
 歌に出てくる「コタツで丸くなる」寒がりの猫は、短毛種のほうです。  最近は、猫の寒さ対策には、ペットヒーターやホットカーペットなどがよく使われているようですが、体全体が暖まるという点でやはりコタツがおすすめです。
 寒くなると、猫ウイルス性鼻気管炎、猫カルシウイルス感染症という、人のインフルエンザタイプの猫の病気が流行します。症状も発熱、鼻水、くしゃみ、よだれなど、人と同様で悪化すると、肺炎を起こして死亡することもあります。
 これらの病気はワクチンで予防することができるので、年一回予防接種をしてあげてください。

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Hamster
ハムスター
 体力を消耗させる擬似冬眠は危険
  体の温度を下げないためにしっかり保温
 砂漠地出身のハムスターにとって、冬は苦手な季節です。寒い日が続くと動きが鈍くなって、擬似冬眠という状態になります。
 この状態は呼吸数、心拍数が減り、血圧や体温も低下する軽い冬眠状態。この状態が続くと、ハムスターは体力を消耗し、体へのダメージが大きくなるので、室温には十分気をつけましょう。
■保温の仕方
1、巣材を増やす(これは基本) 
2、ケージに毛布を掛けたり、ダンボールをかぶせる(ダンボールは結構暖かい) 
3、カイロや小動物専用ペットヒーターを使う(いろんな商品が発売されている。かじっても水に濡れても大丈夫なものを) 
4、部屋全体をエアコンで暖める(やはりこれがベストか?)
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Ferret
フェレット
 高齢犬に寒さは大敵
 室内犬は留守番の時、散歩の時に注意
 フェレットは北方系の動物なので、本来は、寒さに強いという性質をもっています。しかしペットとして飼われているフェレットは思ったほど寒さに強くありません。
 その上、困ったことに、フェレットは人のインフルエンザにかかってしまいます。症状は人と同様、発熱、咳、鼻水、くしゃみなどで、病後の経過が悪いと鼻が変形してしまうこともあります。
 12月〜2月の人のインフルエンザが流行する時季は特に気をつけてください。
 様子がおかしいな? と感じたら、早めに動物病院で診療してもらいましょう。
 保温の方法は基本的にハムスターと同じですが、寝床のハンモックを、冬用の厚手の布やボア付に替えてあげるのもよいでしょう。
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ペットの死亡率が高くなる冬 「様子がおかしい」と思ったら温める


 寒い時季にペットの様子がおかしいと思ったら、病院で診察を受けるのはもちろんですが、まず暖めることです。
 ペットの死亡率が冬に高いのは、寒さで体温が奪われるからです。
 病気で発熱している状態で寒いところにいると、しだいに体温が下がっていきます。これは低体温といって、とても危険な状態です。
 体温は薬でコントロールできることはできるのですが、体温を下げる薬はあっても、体温を上げる薬はないからです。
 体温を上げるには、体全体をコタツやストーブなどの暖房器具で暖める方法しかないのです。
 さらに気をつけたいことがあります。動物は熱が高いあいだは、暖かいところを好みますが、いったん体温が下がり始めると、冷たいところへ行きたがるようになります。
 このような状態になると命にかかわるので、すぐに動物病院で診察してもらってください。  冬の寒さを甘くみてはいけません。十分に気をつけて冬を乗り切ってください。

 

(「猫吉犬吉」2002.1月号)