
季節ごとの健康管理

フィラリアは、蚊が媒介する病気です。4月ごろから蚊がいる場合も多いので、予防を開始しましょう。 まず、動物病院で、ミクロフィラリアに感染しているかどうかを調べるようにしましょう。
ミクロフィラリアがいるということは、心臓に糸状虫の成虫がいるということです。 ミクロフィラリアが感染している犬に、なんの準備もせずに、フィラリアの予防薬を飲ませると、死んだ成虫(長いものでは30センチにもなります)が心臓から流れ出て、動脈に詰まり、足が立たなくなったり、ショックで死んでしまうこともあります。
予防薬は、蚊から感染した幼虫が心臓にたどり着くまでに殺してしまう働きがあります。
予防薬を飲ませるのは、一ヶ月に一回飲むのが一般的、だいたい4月から11月の間です。
すでにフィラリアが感染している犬では、ショックを押さえる薬を飲みながら、なるべく成虫を殺さないようなタイプの予防薬で、新しく感染するフィラリアを防ぐこともできます。

犬は本来、寒さに強く暑さに弱い動物。犬の皮膚には汗腺が少なく、人間のように汗を出して体温を下げることができません。そのため、高温多湿の場所に長い間置かれたり、暑い日に直射日光を浴び続けたりすると、熱射病になってしまいます。夏は、直射日光のあたらない風通しの良い場所で生活させてください。
また肥満の犬は、体脂肪が多く熱の発散がうまくいかないので熱射病にかかりやすいタイプ。肥満はほかの病気にも影響するので、食欲の落ちるこの季節に思い切ってダイエットさせてみませんか? 栄養バランスを取りながら正しくダイエットできるよう、かかりつけの動物病院で相談してみるとよいでしょう。

さらにこの季節は、犬にとって重大な病気のひとつであるフィラリア症が心配。蚊に刺されないようにすることもひとつの予防法ですが、完全に防御することは不可能なので、予防薬を飲ませてあげましょう。フィラリア症は予防薬で100%予防できる病気です。
また夏は、花火や雷の季節でもあります。一般に、夏に生まれた犬は花火や雷の音に強く、冬に生まれた犬は弱いと言われています。要するに「慣れ」の問題なのです。花火や雷の音でおびえる犬は、その音を録音しておいて、小さな音から少しずつ慣らしていけば大丈夫。
高温、多湿、音対策をしっかりして、快適な夏を過ごさせてあげましょう。

「犬は寒さに強い」といわれていますが、屋外で飼われている比較的寒さに強い犬でも、高齢になると寒さに対する抵抗力がなくなってきます。
年々寒さに弱くなっていくので、年を重ねた犬には、敷物を厚く敷いてあげたり、寒い風を防ぐ風対策を施したりして気をつけてあげてください。
一方、室内で、人と同じ環境で暮らしている犬には、冬という季節感がなくなってきているようで、室内犬の多くが、本来は冬に備えて冬毛が出てくるような犬でも、冬毛に変わらなくなっています。
暖かい環境で飼われていることは、犬の体にとってとてもよいことなのですが、反面 、寒さにはとても弱くなってしまいます。人の目の届かない留守番時や、散歩などで寒い戸外に出かけるときは、体が冷えないように十分注意しましょう。