第2回
 
「お留守番役」で協力してくれた 豆蔵くんをなでる尾上さん

 
●留守番中のペットをおうちでケアしてくれる●
●ペットシッターSOSの「お仕事」の流れ●
●自分自身の健康管理にも気を遣う責任ある仕事●
●ペットシッターSOSの連絡先●
 
留守番中のペットをおうちでケアしてくれる
 
 ペットとの暮らしで飼い主が一番困るのは、家を留守にするとき。ペットホテルに預けるというのもひとつの方法だが、場所によっては狭いケージに入れっぱなしということもあると聞く。ペットのストレスを考えたら、できるだけ普段の環境そのままに留守番していてもらいたいものだ。

 そんな要望に応えて登場したのが「ペットシッター」というお仕事。ベビーシッターが赤ちゃんのお世話役なら、ペットシッターはペットのお世話をする人のこと。具体的には、飼い主の留守中に自宅(飼い主宅)へ出向き、ペットの食事や排泄、散歩の世話などを、できるだけいつもと変わらない環境で行ってあげるというのが主な仕事の内容だ。

 そんなペットシッターのサービスを全国的に提供しているのが「ペットシッターSOS」。96年からサービスを始めて以来、飛躍的に店舗を増やし、現在全国8都道府県に22店舗を展開している(2000年11月現在。12月から1月にかけて首都圏に新たに5店舗がオープン予定)。対象とするペットは犬、猫からハムスター、ウサギ、熱帯魚までさまざま。料金は1回1,500円から(出張料金、交通費は別途。動物の種類、大きさ、数、時期によって変動)。

 今回は実際に「ペットシッターSOS」新百合ヶ丘店(神奈川県)のペットシッター、尾上悟さんにお願いしてそのサービスを拝見した。

 
ペットシッターSOSの「お仕事」の流れ
 
●事前打ち合わせ
<ペットの性格や日常を細かくシッターに伝えよう!>
 サービスを開始する前に、留守中のケアの方法を打ち合わせする。日頃の食事内容、クセ、(犬であれば)散歩コース、現在の健康状態など、細かくカルテに記載し、これに基づいてプランと料金が設定される。飼い主の留守中の連絡先、かかりつけ獣医さんの連絡先も伝えておく。また、この機会に、シッターはできるだけペットとコミュニケーションをはかる。
シッターに出向く前に、 飼い主の自宅で打ち合わせ
 
●留守中のケア
<徹底した「マナー」でケアしてもらえる安心感>

 決めておいた日時に、シッターが自宅を訪問。業務は約1時間。この時間内でシッターはカルテに書かれたケア内容をこなしていく。

 この日はまず散歩から。飼い主に聞いておいた散歩コースを辿る。よその家の塀におしっこをしたら水で洗い流し、ウンチはきれいにビニール袋で除去後やはり水で洗浄。また、ほかの動物や人には絶対近づけないなど、その散歩マナーは徹底している。

 散歩から帰ると食事タイム。食器を洗い、決められた量のフードと水を与える。飼い主の希望によってブラッシングをしたり、日常服用しているクスリがあれば与えることもある。

 

散歩中、何かを口に
入れようとしたらリードを
グイッと引いて制止

帰ってきたら食事の時間。
「マテ」といわれて
しばしガマン
 
●飼い主帰宅後
<報告書で留守中の状態を確認>
 シッターから報告書が残されているので、飼い主はそれを見て留守中のペットの状態を確認できる。料金は予め指定した方法(原則前払い)で支払うシステム。
 
自分自身の健康管理にも気を遣う責任ある仕事
 

 今回お願いしたワンちゃんは柴犬系の雑種で、なかなか他人になつかない性格。知らない人には噛みつくこともあるという暴れん坊なのだが、数分にしてすっかり仲良くなってしまった尾上さんのテクニックにびっくり。さすがは訓練士から犬の扱い方のトレーニングも受けているプロ。

 また、散歩中のマナーもさることながら、感染症予防のためにエプロンを毎回取り替える姿勢や、しつけについて困っていることにも気軽に相談にのってくれる知識の豊富さも信頼できるポイント。尾上さんのケアの方法を見て、飼い主として学びたい点も多かった。


すぐに仲良くなってしまうテクニックはさすが!

 ところで、尾上さん自身はシッターとしてどんなことに気を遣っているのだろうか?


エプロンの前ポケットには
洗浄用の水とタオルと
軍手を常備
後ろのポケットには
ウンチなどを入れておく

 「できるだけペットを日常の環境に置いて快適に過ごしてもらうことですね。それから飼い主さんの留守中にいなくなってしまったり、病気にしたりしないこと。異常事態が生じたらできるだけ飼い主さんに連絡をとって適切な対処方法を考えます」

 生来の動物好きが高じてペットシッターになったという尾上さんは自身もコリーの飼い主。この仕事は趣味の延長と言いながらも決して生やさしいものではないと言う。生き物相手である以上、雨の日も風の日も仕事を休むことはできない。預かるペットの健康状態は当然として、自身の健康管理もきちんとしなければならないキビシイ職業なのだった。

取材・文/川端好江
 
●「ペットシッターSOS」本部
住所:東京都新宿区新宿2-5-16霞ビル7F
TEL:03-5379-4007 FAX:03-3341-6712
HP:http://www.petsitter.co.jp/
●「ペットシッターSOS」新百合ヶ丘店
住所:神奈川県川崎市高津区末長478
大久保ビル302
TEL:090-1665-0969 FAX:044-888-4395
(2000.11.16)