社会に支えられ、社会を支える 
安心して楽しく暮らすことは<ルールを守ること>から始まる

 
 かわいいから、楽しいから、さびしいから、子どもが欲しがったから、なんとなく・・・・ ペットと一緒に暮らし始める理由はさまざま、人それぞれ。でも、動物を飼い始めたそのときから、飼い主として、動物に対し、そして社会に対し、責任をもたなくてはいけない、ということを自覚してください。

 ペットを飼いたい、でも、犬なら毎日散歩させなくちゃならないし、猫やハムスターにしても、いろいろ世話をしなくっちゃいけない。かわいがるだけかわいがって一緒に遊んで、楽しいだけのペットライフなんて存在しない、ということを肝に命じて飼い始めることです。

 また、人は一人では生きていくことはできません。あらゆる場面で、社会とつながり、社会に支えられ、社会を支えて、ひとつ社会で生きているのが人間です。より暮らしやすい、楽しい社会をつくるために、守らなくてはならないルールがあります。

 

動物を愛し、保護し、管理すること、
と定める法律が改正され、罰則も強化されました


 一緒に暮らしている動物たちを心から愛して、健康と安全を守り「愛護」し、また、ほかの人々に対して、動物が危害や迷惑をかけないようにしっかりと動物を「管理」することが法律「動物の愛護及び管理に関する法律」で定められています。この法律は、以前の「動物の保護及び管理に関する法律」を99年に改正(2000年4月より実施)したもので、法律の名前も<保護>から<愛護>に変わりました。

 その二条には、法律全体の基本原則が掲げられています。
「動物が命あるものであることにかんがみ、何人も、動物をみだりに殺し、傷つけ、又は苦しめることのないようにするのみでなく、人と動物の共生に配慮しつつ、その習性を考慮して適正に取り扱うように注意しなければならない」

 国と地方自治体が、相互に連携を取って教育活動、広報活動を通じて普及啓発を図るよう努力しなくてはいけない、とも定め、また、動物を虐待した場合の罰則が厳しくなるなど、コンパニオンアニマル(人間の伴侶としての動物)と共生して暮らすための法的な下地づくりは一歩前進したといえます。

 さらに、動物の所有者、つまり飼い主さんの責任も定め、責任ある態度で動物を飼うことを責務として定めています。ペットには、人間社会のルールなど知るよしもありません。人間とペットが、人間社会で快適に暮らしていくためには、飼い主が責任を持つことだ、というわけです。

 

飼い主の責任の持ち方次第で
減らすことができる ペット・トラブルや事故


 三大ペット公害と言われている「鳴き声、悪臭、不衛星」ほか、犬のムダ吠えでの近隣迷惑、犬噛み付き事故、室外飼いや放し飼いの猫による近隣迷惑、捨て犬、捨て猫など動物の遺棄など、飼い主がそれぞれ責任を持ってペットと暮らせば、解決できる問題も少なくありません。

 人間が、生きとし生けるものをむやみに理由もなく虐待したり、殺したりすることのない、人間と動物とが共生していける健全な社会をつくるためには、飼い主一人一人のその責任を、まず認識することが大切です。

 さらに、動物にとってもいい飼い主で、社会にとってもいい飼い主であるためには、ペットの習性を理解したり、しっかりしつけるための飼育情報ほか、さまざまな社会的な知識を身につけることも大きな助けとなるでしょう。

 私一人ぐらい〜しても・・・・・ではないのです。
 
 飼い主一人一人の行動が、ペットと快適に暮らせる社会を築いていけるか、どうか、その大きな力になる、ということを自覚し、楽しく快適なペットライフを送りましょう。

 最後に、飼い主の責任だけではどうしようもないこともたくさんあります。制度や規制といった社会のインフラもそう、グッズやサービスといったペットライフを支援してくれるモノももっともっと改良されていいはずです。

そんな世の中の流れを作るのも、常識ある飼い主さんたちの存在であることも忘れないでください。


<参考資料>
犬及びねこの飼養及び保管に関する基準
地方自治体の条例の例 東京都動物の保護及び管理に関する条例
2006/6/1施行 改正・動物愛護管理法を再チェック!
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