レイラとLuLuのHappy Days in LA
 
 
 

Lulu、消防士に救助される!

 先日は災難でした。
 出かける時に、安全なところ(そして特に夏は涼しいところ)に車を停められる場合、Luluは私と一緒に出かけます。
 その日は授業を受けに車でお出かけ。地下パーキングに停めることになっていたので、Luluも一緒に。Luluにとって、車の中でのお留守番は寝てるか遊んでるかで、問題なし。家でお留守番も出来るけど、車で待ってても一緒に出かけられるならその方が嬉しいらしい。

 「お留守番しててね」
 とLuluを残し、クラスに行って30分。

 ウ〜ウ〜と消防車の音。LAではしょっちゅう消防車やパトカーの音、犯人追跡のヘリコプターまで飛んでいたりするので慣れっこで気にもしないんだけど、私のいる建物にきているらしい。皆が騒ぎだす。
 「私が車停めた時、もう煙が出てて…」
 「この部屋は大丈夫よね?」
 え? 駐車場!
 「どこ? 駐車場のどこ?」
 「はじっこの方みたい」

 ……私、車を一番はじっこに停めたんですけど!!
 クラスを忘れて走る走る!
 実はLuluのために空気が流れるようにわざと車の窓を少し開けてきているんだけど…、やばい!煙が車の中に入る!
 駐車場に近づくにつれ、煙の匂いがする。
 人がいなくて、電気もついてたのかいないのか薄暗く、煙でよく見えない。私の車に近づくに連れ、むんと暑くて3メートル先も見えない。あまりに煙いので一瞬躊躇するも、「どこ? どこ?」とあせりながらとにかく進む。すると、目の前に煙をあげる車と消防士が突然あらわれる。

 きゃーーーーー私の車の隣じゃないの!!!!!

 「Help! Help! My dog is in a car! Please!!!!」


車の鍵をリモコンで開けると、消防士の一人が車のドアを開けに行った(みたい。
煙でよく見えなかった) 。

 数秒後、Luluを片手に戻って来た! 急いで出口へ。私にとってはすごく深刻だったんですが、煙の中に飛び込んでいく私を止めようとした人に後で「犬を連れに行っただけ?」とか聞かれました…。Luluは震えていたけど、しばらくすると落ち着いて、残りの授業2時間位は一緒に受けました。


 

 動転すると、人はよくわからなくなるということを実感。
 消防士さんにありがとうの一言もでてこなかったし、だいたい隣の車がどうなってたのか、消防士はどんな格好だったのかも見ているはずなのに覚えていない。覚えているのは、足もとを大量の生温い水が流れていたことと、煙の中の赤い車のランプ(感覚的なことは覚えているらしい)。煙の中なのに、服で口をふさぐとかそんなことは考えも出来なかった。なのに、以前車を荒らされたことが頭にインプットされていたらしく、Lulu救出後は「ピッ!」とちゃっかりリモコンで車の鍵を閉めてきました。

 興奮でいまいち頭に入らなかった授業のあと、車に戻ると車は真っ黒。戦場に行ったようでした。煤で汚れただけで、洗ったらきれいになったけれど、数日たった今でも車の中は煙臭い。

 まぁ、車も無事だったし、何よりLuluが無事で良かった!

 

■黒沢レイラ■

女優・モデル。ロサンゼルス在住。
日本では『CALAJA』『ディズニー英語システム』のCMに出演中。
趣味は旅行と写真を撮ること。