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マリアはクレートに入ってくつろいでいた。あーあ。
それなのに彼女に向かって、
「あれっ、そこにいるのどこのワンちゃん? どこから来たの? 名前教えて」
などと言ってしまった。 どうしてって? 冗談に決まってるじゃない。
いったい、マリアがどんな反応するのかを知りたかっただけ。
すると、マリアはかって誰もやったことのない行動に出た。
いままでの犬たちは私の顔をペロペロなめに来ただけだった。
でも、マリアは私のそばにやって来て私と同じ方向を向いて座った。
それから、
「そのワンちゃんどこ? どこなの? ママ」
だって。 ママがあんなこと自分に言うはずはないと思ってたんだね。
こんな天然のワンはこれ以上はだませない。
ママの悪ふざけは退散しやした。
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散歩の後はお風呂場でマリアの体を拭く。
終わってから洗面所へ行ってもらう。足の裏を吹いてお終いにしたいのに、ドアにへばりついてなかなかこっちに来ない。困った私は策略を思い付いた。
「やんなっちゃうね。マリアったらいつもこうなのよ。どうしてた? 元気だった?・・・・・・」
と黄色のごみ箱に話しかけてみた。すると、マリアはおめめパチクリ。
「ええっ!こんな所にお友だちがいたの?」
と、おそるおそる寄って来た。 しめしめ。大成功。
でもね、もう洗面所にはマリアを閉じ込められない。ごみ箱さんとふたりっきりはいやだって。ちょっとやりすぎちゃったかな。
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その後、マリアは見慣れない標識を見つけたりするとワンワン吠えるようになってしまった。
これはママのせい?
そうかもね。でも、やっぱりやめられないなあ。
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☆ 河原まり子さんの最新刊情報 ☆
マリアちゃんをモデルにしたステキな絵本ができあがりました。
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〜こどものせかい6月号〜
『ぼく ちっとも しらなかったんだ』
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いつもこわい夢ばかりみている子犬のラッキー。ひとりぼっちでとっても不安。でもある日、。ラッキーがきづかなかった、とってもステキなことをおひさまがこっそり教えてくれました。
開放感あふれる色彩の海を、大きな愛に包まれたラッキーがすいすい、のびのび。ラッキーと一緒に、ほんわか甘い幸福感に浸りながら、どこまでもどこまでも進んでいけそう。
■出版社:至光社
■絵と文:河原まり子
■定価:360円(税込)
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| ■かわはら まりこ |
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画家・絵本作家、JAHA認定「家庭犬のしつけ」インストラクターの資格を持っていたことがある。
最新刊
「こどもの世界6月号 ぼく ちっとも しらなかったんだ」(至光社)
作品に
「わたしから、ありがとう。」(岩崎書店)
「そめごろうとからす」「なかまってさいこうさ」(至光社)
「天国からやってきたねこ」(岩崎書店)
「子犬のワッハ」(講談社)
「やっぱり犬が好き。」(PHP研究所)
「はじめてのおわかれ」(佼成出版社)
「しあわせな離婚」(白亜書房)
「もしも、そばにいぬがいたら」(偕成社)
ライター利岡裕子との共著に
「犬から学ぶ心のレッスン」 「犬たちがくれたおくりもの」(講談社)
「犬とつきあう本」「猫とつきあう本」「犬と話そう」(偕成社)
「さようなら、ありがとう、ぼくの友だち」(岩崎書店)
がある。
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| (2008.05.15) |