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 換毛期に入り、ネコたちがときどき毛玉を吐く。毛玉と一緒にゴハンも吐くことがある。とくにフーは、もともと胃腸が丈夫でないせいか、換毛期になると毛玉ぬきでも吐くことも多い。

この時期、私は新聞を無造作にその辺に置いておく。できればバラして、何カ所にも置いておく。そして、「ケコッ、ケコッ、ケコケコ」が始まるやいなや、新聞をフーの口の前に出すのである。バラした新聞の方が具合がいい。分厚いままだと、うまく受けたつもりが、端からダラダラとこぼれてしまうことがある。仕事中でも「ケコケコ」が聞こえると、サッと新聞を持ってかけつける。夜中でもガバッと起きて新聞を差し出す。この迅速な配達ぶり、新聞少年ならぬ“新聞オバサン”だと自負している。

 ただし、「ナイスキャッチ」の成功率は50%というところ。新聞配達の迅速度より、ネコたちが吐くときの迅速度の方がウワテだからだ。また、新聞配達に成功しても、最後の一瞬でネコが顔をそらすからだ。「くっそぉ〜」と舌打ち気分である。この時期、私はしょっちゅう、しょっちゅう、ゾウキンがけを余儀なくされる。お蔭で家の中はピッカピカって大ウソです。負け惜しみです。

 『まる』は、吐く頻度は低いものの、吐く場所が非常にデンジャラス。約1mの台の上に置いてある60p水槽の上から吐くのである。かつ、『まる』の「ケコケコタイム」は実に短い。新聞配達が遅れたときの被害場所は広大で被害甚大。死にたくなる。

 さらにデンジャラスなことに、水槽の横にパソコンがあるのだ。下手をすると、キーボードの上に「オエーッ」となる可能性。今のところ、被害場所はキーボードの1p手前で終わっているが、そのうちとんでもないことになりそうな…。この時期、私の毎日は、とってもとってもスリリング。

 
■かとう よしこ

動物関係のライター・エッセイスト。ヒトと動物の関係学会理事。

著書に「どうぶつのあしがたずかん」(岩崎書店)、「テーマで見る動物園」(クロスロード)、
「山岳救助犬ララ」(世界文化社)、「人の体は小宇宙」(永岡書店)、
「雨の日のネコはとことん眠い」「うちの猫にかぎって」、
「ぬき足、さし足、にゃんこ足」(PHP 研究所) 、
「かわいい猫の手入れとしつけ」「猫なんでも相談室」「賢い猫の遊ばせ方」(高橋書店)、
「動物たべるとうんち」(小学館) 、「ネコスタシー」(日本出版社)、
「猫の幸せな生活」「猫の飼い方カラー図鑑」(日本文芸社)、
「おとなの猫になれる本」(大和出版)、「あなたの猫の偏差値は?」(ワニブックス)
「ゾウの鼻はなぜ長い」(講談社ブルーバックス)、「ある日猫は二本足で立ち上がる」(スコラ社)
「ねこと遊ぼう」(小学館)、訳書に、「ペットの気持ちがわかる本」(ペットライフ社)、
「やっぱりネコが好き」(講談社)、「あなたのネコがわかる本」(ダイヤモンド社)がある。

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(2002.05.23)